NFTの売買や仮想通貨の管理に必須のウォレット『MetaMask』
この記事では、MetaMaskの動作がおかしくなったり、突然MetaMaskが無効(有効化できない症状)になったときに焦った経験談をお話しします

実はいま、メッチャ焦っている状況です・・・どうしたらいいでしょうか
この記事にたどり着いた方は、現在その現象が出ていて大焦りしていると思われますが、どうか落ち着いて行動するようにしてください

私も『イーサやNFTが無くなった』と思い、相当焦りました
というより半分あきらめました
この記事では、MetaMask(メタマスク)が突然『Chromeで無効になっています』とエラーが出てから復旧までの経緯を記載しています。同じ症状で困っている方の参考になれば幸いです。最後まで確認してみてください
重要事項
MetaMaskには、ご自身の仮想通貨やNFTの情報が書き込まれています。とても大切なソフトウェアウォレットであることを再認識お願いいたします
MetaMaskは、設定したその端末の設定したブラウの拡張機能として動作しています
安心してほしいこと
MetaMaskなどのウォレット情報は、ブロックチェーン上に刻まれています。もしあなたのブラウザ上で消えてしまってもブロックチェーン上にはしっかりと残っています
無くなることも削除されることもありませんのでご安心ください
このアイテムはChromeで無効になっています表示
ある日、突然このエラーメッセージが出ました

久しぶりにオープンシーを触ろうかと思ったら、紐づいているはずのMetaMaskが動作していないとの表示が出ていました
ブラウザ(Chrome)の上部に『このアイテムはChromeで無効になっています』とのエラーメッセージが出ています

MetaMaskを無効にしたことなど無いのですが・・・

そうですよね、私もそうでした
数日前にMetaMaskのエラーが出たような
このエラーメッセージが出る数日前に、NFTを触っているわけでもない状態でポップアップ表示で『MetaMaskが〇〇~』みたいなのが出たような記憶がありましたが、おそらくその時からおかしかったのでしょう
ブラウザ(Chrome)の拡張機能のトラブルが自然と起きてしまったのだと考えられます
『このアイテムを有効にする』がクリックできない

ま、とりあえずメタマスクが無効になっているなら有効にすれば良いと思ったのですがクリックできません

そうなんです。リンクが紐づいていそうでクリックできるかと思ったのですが、クリックしても有効になってくれないのです

『このアイテムはChromeで無効になっています。』の右にある『このアイテムを有効にする』というリンクをクリックしても画面が変わらず、MetaMaskが一向に有効となってくれません

このリンクをクリックしてもMetaMaskが有効にならないなら、この操作はあきらめるしかないです

次はどうすればいいのでしょうか?

ブラウザ(Chrome)からMetaMaskを削除するまえに他のブラウザにメタマスクをインストールしてみましょう
他のブラウザにMetaMaskをインストールして試す
『このアイテムはChromeで無効になっています。』というエラーは、ブラウザであるGoogleChrome上でMetaMaskが有効になっていないというトラブルです
このエラーメッセージが出た場合は、まず他のブラウザにMetaMaskをインストールして見ることをおすすめします

私は先にこれを試さなかったので失敗しました
Chromeのメタマスクを削除する前に実施することを推奨します
なぜか?
ChromeでMetaMaskをいきなり削除することはリスクが大きすぎます
もしかしたら、自然と直る可能性もありますのでまずは他のブラウザにインストールしてみることから始めましょう
他のブラウザで、同じ自分のウォレットをセットアップすることができればChromeで削除したあと再インストールしても復旧可能です
まずは復元することができるか試してからChrome上のメタマスクを削除してください
MetaMaskは、最初にセットアップした端末の、最初にセットアップしたブラウザ(今回はChrome)に紐づいて拡張機能が動いています
他のブラウザでOpenSeaやメタマスクを起動しても、設定していなかったら自分のウォレットは紐づいていません

なので、他のブラウザで一度MetaMaskをセットアップしてみてください
FirefoxやMicrosof EdgeなどPCに入っている他のブラウザでメタマスクをインストールします
MetaMask:https://metamask.io/
他のブラウザでMetaMaskをインストールする際に必要なもの
今までChromeでMetaMaskを使っていて、他のブラウザでも同じウォレットを使いたい場合に必要なものは1つです
- シークレットリカバリーフレーズ

これがわかっていれば同じウォレット(残っているイーサやNFT)を復元することができます

メモ
シークレットリカバリーフレーズは、2021年5月以前まで『シードフレーズ』と呼ばれていましたが、重要性を認識させるため『シークレットリカバリーフレーズ』に名称変更となった歴史があります
おそらくMetaMaskを最初にインストールした際、ネット上にある手順でこのシークレットリカバリーフレーズの重要性について何度も目にしたはずです

確かにその記憶があります
シークレットリカバリーフレーズの重要性
- 決して忘れてはならない
- 決して他人に教えてはならない
- 決して盗まれてはならない
- 安易な保存方法はしてはならない
シークレットリカバリーフレーズは、12語などの単語で組み合わされていて各自の固有のものになります
誰とも一緒では無いです
逆に言うと、このシークレットリカバリーフレーズが盗まれたり他人に教えたりした場合、ウォレットをすべて操作されてしまうことになってしまいます
他のブラウザでメタマスクをインストールする設定手順をやれば理解できますが、このシークレットリカバリーフレーズがあれば、ウォレットを簡単に再現できてしまうのです

写真に撮ったり、スナップショットを撮ったり、メモしたり自分なりの保存方法をしたと思いますので、保存してあるシークレットリカバリーフレーズを探してみてください
EdgeでMetaMaskをセットアップする
ChromeでMetaMaskが動作していないため、削除する前手順としてここではMicrosoft Edge(Windowsで最初から入っているブラウザ)にMetaMaskをセットアップします
Edgeで下記のメタマスクをインストールします
MetaMask:https://metamask.io/

確認事項を読み込んで問題なければ同意を押してください

『MetaMaskを初めてご利用の場合』という画面になったら、選択肢2つから左側にある『ウォレットをインポート』を選びます
- 新規でウォレットを作成する
- もともと持っていたウォレットを復元する
この2択を選んでいる画面です

ウォレットをインポートを押すと、シークレットリカバリーフレーズを入力する画面となりますので保存してあったメモなどを参考に英語の単語12語を入れてください

シークレットリカバリーフレーズは自動で判別される
MetaMaskをインポートする際に、もともと使っていたウォレットのシークレットリカバリーフレーズを入力します
システムはそのシークレットリカバリーフレーズ入力が正しいか、即座に判断していて画面上にメッセージが表示されています
▼ 正しくシークレットリカバリーフレーズが入力された場合

▼ 未入力のシークレットリカバリーフレーズ

▼ シークレットリカバリーフレーズが間違っている場合

単語のスペル1つでも間違っていたら、もちろんエラーです
1文字違っていたり、1単語が違うくらいで他の人のウォレットがインポートされることは無いと考えられます。そのくらい無限の確率になっているでしょう
パスワードは以前使っていたものでも新しくてもOK
シークレットリカバリーフレーズを正しく入力できたら、パスワードを2回入力します。以前使っていたパスワードでも、新しく設定しても大丈夫です

もちろんこのパスワードも重要!

パスワードを2回入力し、利用規約を読んでチェックボックスを押したらインポートをクリックして完了です


この画面が出たら正常にウォレットをインポート完了となります

Chromeでエラーが出ていましたけど、まずは他のブラウザでウォレットが見れたので一安心です
ChromeのMetaMaskを削除して再インストールする
ブラウザ(Chrome)上でMetaMaskがうまく動作していなかったら、いっそのこと削除して再インストールしてみましょう
削除する前の注意
いきなりChrome上のメタマスクを削除するのはリスクが大きいです。必ず元のウォレットを復元することができるか(正しいシークレットリカバリーフレーズを把握していて、他のブラウザで復元できることを確認したか)を試してから実施しましょう

私はいきなり削除したので大焦りしました。気を付けてください
MetaMaskの削除方法
ChromeでMetaMaskを開くとエラー画面になっている場合は、右側にある『Chromeから削除します』ボタンをクリックして削除します

上記の画面にならない場合は、Chromeの拡張機能設定から削除することができます
- Chromeの『・・・』をクリック
- 設定をクリック
- 拡張機能をクリック



これでChromeから一旦MetaMaskを削除することができました
ChromeにMetaMaskを再度追加する
MetaMaskの不具合で一旦削除したあとは、再度Chromeにインストールします

再インストール、ウォレットの復元の仕方は【他のブラウザでMetaMaskをインストールする】を参照し進めてみてください
MetaMaskウォレットを復元したあとに実施すること
MetaMaskを削除してシークレットリカバリーフレーズで復元に成功した後、もともと使っていたメタマスクの見た目と何か違う場合があるかもしれません

以前のメタマスクをしっかり覚えていないかもしれませんが、次のような状態の場合は追加の設定をしてあげましょう
ウォレットアカウントを複数作っていた場合は待つ

シークレットリカバリーフレーズでウォレットを復元した場合は、デフォルト(最初)のアカウントしか戻りません(Account1)
しかしご心配なく。ブロックチェーンにはしっかり刻まれています。次の条件を満たしている場合は自動的にアカウントが追加されてきます
- イーサリアムネットワークのもの
- ETH残高がゼロではないもの
ポリゴンなどを持っていた場合は追加する
NFTの売買をしていた場合、イーサリアム以外にもポリゴン(Polygon)などのカスタムネットワークRPCを追加し通貨を持っていた可能性があります
該当すると思う方は、MetaMaskからネットワークを追加しましょう

持っていたような気がします・・・

なかなか覚えていないですよね・・・
そんな場合もとりあえず追加してみましょう。残っていたら自動で反映されますよ

MetaMaskのネットワーク追加からPolygonを追加します
下記のように入力します
- ネットワーク名:Polygon Mainnet(自由)
- 新規RPC URL:https://polygon-rpc.com
- チェーンID:137
- 通貨記号:MATIC
- ブロックエクスプローラーのURL:https://polygonscan.com

ネットワーク情報の入力が終わったら『保存』をクリックします
自動的に今までのウォレット情報が復元されてきます


残高があればしっかり復元されてきますよ
MetaMaskを復元してもイーサリアム(ETH)が無い場合
MetaMask(メタマスク)を削除した後、シークレットリカバリーフレーズを使いMetaMaskを再インストール(復元)したのに元のウォレットの状態に戻らない、イーサリアム(ETH)が無いという現象になってしまうことがあります

私が実際に経験しました
メチャクチャ焦りました

ちゃんとシークレットリカバリーフレーズで復元したのに、ウォレットにイーサリアムも無いしそもそもウォレットアドレスが以前のものと違っています

慌ててOpenSeaに接続してみましたが、ETHも無いですし持っていたNFTもありません



顔面蒼白です・・・
ウォレットを乗っ取られた?
NFT詐欺にあった?
そもそもあのエラーメッセージが詐欺リンクだった?
など色々考えてしまいました
このような、シークレットリカバリーフレーズでMetaMaskを復元したのにウォレットアドレスが変更となりETHやNFTが無くなってしまった場合、効果が無かったことを記載します
- 何度もMetaMaskを入れなおしてみた
- アカウントを追加した
- アカウントの名前を以前のものに変えてみた
- パソコンを再起動した
- 別のブラウザで試した
- 他のマーケットプレイスにつないでみた
- Discordで知見のある人に相談した
ちなみに、ウォレットアドレスはDicordやTwitterのDMなどに記録が残してあったのでウォレットアドレスからETHやNFTの情報を検索するサイトで調べてみました
イーサスキャン(https://etherscan.io/)というサイトで検索してみると、ETHも残っていますし、NFTも残っていることが判明しました


ということは、詐欺では無い?と安心しました
ではなぜ?
ウォレットアドレスが違ってしまっているということは、復元がうまくいっていない、やり方が間違っていると判断しました
復元しても元のウォレットアドレスにならなかった原因
MetaMaskをシークレットリカバリーフレーズで復元したら、ETH(イーサリアム)もNFTも無くなっていた場合、原因は1つです
シークレットリカバリーフレーズが間違っている
原因はこれしかありません
違う言い回しをするのであれば
違うウォレットのシークレットリカバリーフレーズで復元をした

答えは絶対にコレです
私自身、ウォレットを2つも作った記憶もなかったですし、なんとなく画像でシークレットリカバリーフレーズを保存していたので間違いないと思っていました
でも、シークレットリカバリーフレーズで復元したら違うウォレットが復元されたということは、絶対に戻したかったウォレットのシークレットリカバリーフレーズではなかったというのが答えとなります

そんなはずは・・・

私も、そんなはずは・・・と思っていましたが、NFT初心者のころMetaMaskをどうやって作ったか、ミスはなかったかなんて実は記憶があいまいなのです
シークレットリカバリーフレーズを保存したり、控えていた方法は皆さん別々だと思いますが、もしシークレットリカバリーフレーズで復元したときに違うウォレットアドレスになったのであれば、必死こいてしこたまシークレットリカバリーフレーズを探してください
- メモに書いた
- スマホのメモアプリに書いた
- 写真を撮った
- デジカメで撮った
- 昔のスマホで撮った
- パソコンでスクショを撮った
- 家族のスマホで撮った
などなど、シークレットリカバリーフレーズの大事さゆえに様々な方法で保存したはずです。今一度探しなおしてみてください
シーフレーズや、ニーモニックフレーズなど違う言葉で保存していたり、何かヒントのような形に変更して保存している場合もあるかもしれません

私も違うスマホに違う名前でまさかの保存していました
2つ作った記憶はありませんでしたが、その全然違うシークレットリカバリーフレーズを入力したら、ETHやNFTが戻ってきました

よかったですね~
探してみます!