【やさしく解説】NFT初心者が知っておくべき用語集

NFT用語集のアイキャッチ

NFTを始めてみようと思った時、とにかく専門用語がわからなくて話が入ってこないことはありませんか

この記事では、NFT超初心者の方や、ある程度NFTを持っているけど実はよくわかってない方むけにNFT用語をやさしく解説していきます

本記事を読んで『あ、そういう意味ね』『なるほどっ!』と思っていただけたら幸いです

NFT用語を随時更新中!

本記事は、NFT界隈の専門用語を随時更新していきます。ブックマークやお気に入り登録をして有効に活用してみてください

NFT用語集 『ア行』

アローリスト(アラウリスト)

アローリストとは、NFTの優先購入権のことでホワイトリストのことです

「ホワイト(白)」は、ホワイトブラックを想像させることから、ホワイトリストという言い方ではなくアローリストと呼ばれることが多くなってきました

アローリストは「AL」と表記されることもあります

意味の詳細はホワイトリストを確認ください

AMA(エーエムエー)

AMAとは『ask me anything』の略で、直訳すれば『私に何でも聞いてください』という意味になります

NFTの世界でどう使われるかというと、NFTプロジェクトを運営している(活動している)人たちが、一般の人や一部のファンに対しこのプロジェクト(NFTの価値)について説明し質問に回答する場を『AMAやりまーす』などと言って開催します

AMAを聞いたり、質問したりすることでこのNFTプロジェクトを応援するのか、購入するのかを判断していきます

AMAは『Twitterのスペース』で開催されることが多く、録音してくれる場合もあるのでリアルに参加できなくてもあとから聞くこともできたりします

AMAを聞いて、そのNFTプロジェクトの中身が見えてくるので初心者の内は積極的に聞いてみるといいでしょう

エアドロップ(Air Drop)

エアドロップはIphoneの機能にもあるように、誰かにネットワーク経由で無料配布するという意味です

NFT業界でもエアドロップはよく使われていて、『エアドロ』と言われたりもしますので理解しておきましょう

似たような用語に『Giveaway(ギブアウェイ)』があります

エアドロップとギブアウェイの違い

エアドロップとギブアウェイは似たような意味ですが、ちょっとニュアンスが違いますので表で説明します

用語エアドロップギブアウェイ
費用無料無料
転売可能可能
受け取る条件権利保有なし 
該当NFT保有者
特定の権利のある人
欲しい人が手を挙げる
用語のイメージお得意様にプレゼント無作為に無料配布
受け取り側の作業待ちギブアウェイ企画に参加
条件の獲得方法例権利の獲得Twitter
エアドロップとギブアウェイの違い

SBT

SBT(エスビーティー)とはsoul Bound Token(ソウルバウンドトークン)の略

特手の条件を満たした方への一種の証明書として配られることが主な役割となっていて、NFT同様にブロックチェーンに刻まれているもの

通常、SBTは売買ができず誰かにあげること(譲渡)もできないトークンとなっています

NFTのように売買できないことから、SBT自体は『投資目的』には利用されませんが、そのSBTを持っているということは『特定の権利を得た人(ウォレット)』の証明ということになります

長期的な目線で見た場合、特定のプロジェクトのSBTを持っていることは次の企画のAL(WL)やユーティリティを取得するために重要な役割となっていく可能性があるのです

イーサリアム(ETH)

イーサリアムは2つの意味を持っています

1つはイーサリアムブロックチェーンというプラットフォームのこと。ブロックチェーンという技術を使った仮想空間のようなイメージで考えておきましょう

NFTの世界においては、売買をする際にどのプラットフォームで取引をするか・・・という選択になる場合があります

その際の1つが『イーサリアムブロックチェーン』だと思っていただいてOKです

2つ目が、イーサリアム(ETH)という仮想通貨(暗号資産)のこと

イーサリアム(ETH)はビットコインなどと同じ仮想通貨の1つですが、投資目的だけでなくNFTを売買する際に使われる通貨としても使われています

NFT初心者の方が、まず用意するべきお金(暗号資産)はイーサリアム(ETH)であると思っておきましょう

ウォレット

ウォレットとは、その名の通り『お財布』です

ネット上だけで完結する「ソフトウェアウォレット」と、物理的な機器で管理する「ハードウェアウォレット」があります

NFTを売買するときには、そのお財布(ウォレット)からお金(イーサリアムなど)を出して取引をしなければなりません

OpenSeaでウォレットを接続するときの画面
OpenSeaでウォレットを接続するときの画面

NFTが販売されているサイト(マーケットプレイス)では、『ウォレットを接続』という行為が必要ですので事前にウォレットを用意しておきます

代表的なウォレットの1つが『MetaMask(メタマスク)』で、NFTを始めるときは必須でメタマスクの用意をしましょう

NFT売買に慣れて来れば、ウォレットは銀行口座やクレジット番号と同じような感覚で使うことができるようになります

オープンシー(Open Sea)

オープンシーとは、NFTを買うことができる販売サイト(NFTマーケットプレイス)の1つ

世界で最も大きなNFTマーケットプレイスで、取引量、取扱量も世界最大となっています

ツイッターやディスコード上では『OS』と略されて書かれるケースもあるので理解しておきましょう

オープンシー公式:https://opensea.io/

オープンシーでのNFT購入の方法は下記記事を参照してください

オファー(offer)

オファーとは、NFTがOpenseaなどで販売されていなくても、『このNFTが欲しい』と思った時にNFT所有者に『この価格で売ってください』とオファーすることです

Openseaのオファーボタン
Openseaのオファーボタン

NFT所有者が売りに出している金額よりも安く買いたい場合も、オファーを使用することができます。人気のあるNFTでオファーをしても、承認される可能性は低いでしょう

オファーを使う時は、売りに出されていないNFTがどうしても欲しい場合などの交渉に使う形が一般的と考えられます

オファー(offer)には、ETHではなくWETHというトークンを使用しますので、ETH→WETHの交換が必要でガス代が発生します

NFT用語集 『カ行』

ガス代

ガス代とは、NFTを売買する上で必要となる手数料のようなものです

NFT取引をする際に、イーサリアムブロックチェーン上の取引の支払いで必要となります。

NFT(イーサリアム)取引でかかるガス代の例
NFT(イーサリアム)取引でかかるガス代の例

ガス代は一定ではなく常に変動していて取引する時間帯イーサリアムブロックチェーンの混雑具合取引(トランザクション)の複雑さなどで高くなったり、安くなったりしています

NFT(イーサリアム)取引でかかるガス代は変動する
NFT(イーサリアム)取引でかかるガス代の例

NFT用語集 『サ行』

ジェネラティブNFT

ジェネラティブNFTとは、コンピュータでランダムに作成された組み合わせで形成されるNFTのことです

ジェネラティブアートは、そういったランダムなアートを楽しんだり評価していくものですが、NFTに関しては母体となるベースに対し、パーツ(例えば髪の色や服、持ち物など)を変えて作成していくのが一般的です

ジェネラティブNFTのBAYC
ジェネラティブNFTのBAYC

NFT初心者の時にジェネラティブNFTという言葉が出てきたら、『着せ替えしていく同じシリーズのNFTかな?』という解釈で大丈夫です

作成側が簡単かというとそうでもないので、ジェネラティブNFTプロジェクトをやっていたら応援してあげましょう

スニークピーク(sneak peak)

スニークピーク(sneak peak)とは、NFTの発効前にプレビュー(お披露目)することを言います。特にリビール企画されているNFTの場合などに使われる言葉です

スニークピーク(sneak peak)されたツイート

MediaDAOから発行されたNFTのスニークピーク投稿です

NFTを買おうとしている人や、リビール前のNFTを持っている人向けにお披露目(スニークピーク)された例となります

NFT用語集 『タ行』

DM(ダイレクトメッセージ)

DMとはダイレクトメッセージ、ダイレクトメールの意味です

通常、SNSなど公開された空間でのメッセージでやりとりしていますが、DMとは直接メッセージのやり取りをすることになります

第三者に見られないメッセージのやり取りなので、『秘密の会話』ができる反面『危険な誘い』や『詐欺行為』につながることも少なくありません

DMをやり取りするのは、相手の素性が明らかである場合や信頼できる相手に限定しましょう。全く初めましての人や、いきなり儲け話をしたり、どこかのサイトに誘導するような行為がDMで来たら無視することをおすすめします

NFTの世界では、主にTwitterやDiscord上でDMのやりとりの可能性があります

ダオ(DAO)

ダオ(DAO)とは『Decentralized Autonomous Organization』の略語で、日本語訳は分散型自立組織のことを言います

この言葉を聞いても何言っているのかわからないでしょう

DAOは『人の集まり』の組織形態を表していて、簡単に言うとリーダーがおらず全員フラット(平等)な関係で運営されている組織のことです

通常の会社組織(社長がいて社員がいる株式会社など)のように中央集権型の組織ではないため『意思決定遅くなる』というデメリットもありますが、実際は人が集まればリーダー的な存在、もしくは引っ張っていく存在が出てくるのも特徴です

代表的なDAOとしては、『ビットコイン』や『DeFi』など仕組み化されたものから、特定のNFTプロジェクトに賛同する人の集まり『NinjaDAO』が存在しています

DAOはDiscordなどのアプリを使用して会話したり、プロジェクトを進めたりすることが多いです

ダッチオークション

NFT界隈で言うダッチオークションとは、NFTが特定の価格で販売されているわけではなくダッチオークション形式で販売されるということです

ダッチオークションとは、通常のオークションと違い最大価格から段々と下がっていき最初に買値がついたときに成立する形式

一般的には最小価格が決まっていて、底値まで行ったらそれ以上は価格が下がらない設定となっています

ディスコード(Discord)

ディスコードは、グループチャット、グループ通話などが行えるコミュニティアプリで主にゲーム業界で広く利用されてきましたがNFTの世界でも使われています

NFTアートを購入するだけではディスコードの利用はありませんが、特定のNFTプロジェクトに入る場合やNFTを購入したからこそ特定のディスコードに入会できる場合もあります

『DAO』=『ディスコード』

DAOは特定のプロジェクトの集まりであって、その集まりはディスコードアプリで作られることが多いと言えます

ディスコードでは、様々な権限(ロール)を発動できるため、DAO運営側と初心者の住み分けもしやすい特徴があります

Discord公式サイト:https://discord.com/

ディスコードはPCでもスマホでも利用可能です

NFT用語集 『ナ行』

2次流通

NFTを手に入れた後、OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスで売りに出して、誰かが買ってくれた場合を『2次流通した』と言います

2次流通とはNFT制作者やプロジェクト運営側の用語です。一般販売した最初の流通を1次流通とした場合、最初に買ってくれた人が転売したことを2次流通と表します

NFTを買った人(NFTコレクター)からしてみれば、『ただ一回売れただけ』と言えますが、NFT制作者は転売が繰り返されていることを追うことができ(ブロックチェーンの特徴)、転売されるたびにロイヤリティという収入が入ります

2次流通、3次流通、4次流通するたびにロイヤリティがクリエイターに入るところがNFTの魅力の1つとも言えます

NFT用語集 『ハ行』

パブリックセール

NFTのパブリックセールとは、特定のNFTプロジェクトやクリエイターが初めて一般公開でNFTを販売することの意味です

パブリックな環境(オープンシーなどのNFTマーケットプレイス)で販売されますので誰でもNFTを買う権利は与えられています

一次流通として一般販売されますので、人気のNFTの場合はクリック競争となりNFT販売開始時刻から数十秒~数分などで完売してしまうことも珍しくありません

パブリックセールの特徴

  1. NFTの一次流通による公開販売
  2. 固定価格での販売
  3. オークション形式での販売
  4. 人気NFTでは即完売の可能性あり

PFP

PFPとは、NFTの種類の1つで主にSNSなどのアイコンやプロフィール画像として作られているものです

NFTは動画や、トレーディングカード、ゲームのアイテムなど様々なデジタル資産をNFT化することができますが、その中でプロフィール画像用として使われると想定されるNFTのことをPFP-NFTと言われます

有名なPFPプロジェクトに、BAYCやCNPなどがあります

CNP(CryptoNinja Partners)のPFP-NFT
CNP(CryptoNinja Partners)

フィジカル

NFTのツイートやディスコードの会話の中で『フィジカル』という言葉がでてきたとき、それは『現実世界』のことを意味します

フィジカル=現実世界(Physical Word)で、『フィジカルで会う』と言ったらリアルに現実世界で会うことを指しています

プレセール

プレセールとは、一般公開販売される前にNFTを限定販売するということです

NFTのプレセールに参加できるのは特定の条件をクリアしている人や、NFTプロジェクトのホワイトリストに入れた人などとなります

プレセールでは特別価格でNFTを購入できることが多いです

NFTプレセールの特徴

  1. 一般公開より早く販売される
  2. 一般公開価格より安く買うことができる
  3. 特定の条件の方だけが参加することができる
  4. 必ず買える場合や、クリック競争となる場合もある

フロア価格(Floor price)

OpenSeaのFloor price(フロア価格)とは、そのNFTコレクションの中で一番安く販売されている価格のことを指します

フロア価格の例
フロア価格の例

今すぐ買える【BuyNow】の中で価格が一番安いものが表示されているので、自分がそのNFTコレクションを手に入れることができるかの目安となります

今購入できる一番安いNFT
今購入できる一番安いNFT

NFTを販売する人たちによってフロア価格は変動しますので、その時の買い圧が高いとき(買いたいという人が多いとき)に高くなり、売り圧が高いとき(売りたいという人が買いたい人を上回っているとき)にフロア価格は低くなります

『株価』と似ています。そのNFTコレクションの瞬間価値といった感じです

ボット(bot)

ボットとは、ロボット(robot)から来た言葉で一般的にも使用されている用語です

基本的には特定の作業を自動的に動かしたり、またはそのプログラムのことを指しています

NFTの世界で『bot』というと、パブリックセール(NFTの一般販売)開始時にクリック戦争(クリックの早押し)によるNFT購入をbotにより自動化し、一般ユーザができない早押しや連続購入をプログラムで自動で作業させる行為があります

人気NFTプロジェクトでは、早押しによるNFT購入が基本となっているためbotによる自動クリックが問題視されています

2022年にはbot対策としてホワイトリストによるプレセールが一般的となってきています

ホワイトリスト(White List)

ホワイトリストとは、NFTが一般販売される前のプレセールにおいて優先的に購入することができる権利のことです

その優先購入権を持った人たちのリストを指す場合もあります

ホワイトリストはツイッターやディスコード上では、『WL』『ホワリス』と略して記載されることもありますので理解しておきましょう

ホワイトリストは優先購入できる権利ですので、特別な条件をクリアした人だけに与えられる(配られる)のが一般的です

ホワイトリストの特徴

  1. NFT優先購入権
  2. NFTプレセールの参加権となる
  3. 何か特別な条件クリアか抽選に受かった場合など
  4. 必ずNFTを買うことができるわけではない
  5. 必ずNFTを買わなければならないわけではない

NFT用語集 『マ行』

ミント(Mint)

『NFTをMintする』とは、NFTを作成し発行するという意味です

但し、TwitterやDiscord上の会話のやりとりでは『Mintする』=『NFTを手に入れる(購入する)』というような使い方もされています

NFT界隈では、Mint(ミント)という言葉がよく出てきますのでよく理解しておきましょう

MetaMask(メタマスク)

MetaMaskはNFTを買うための『お財布』のようなもので、NFTソフトウェアウォレットの1つです

ブラウザ(Google Chrome)やモバイルアプリ版も用意されています

ソフトウェアウォレットなので、実物はなくPCなどにインストールして使用します

有名なNFTマーケットプレイスで利用できるため、NFTの売買を始めるのであればまずMetaMaskを用意することをおすすめします

MetaMask
MetaMask

NFT用語集 『ラ行』

ラグプル

ラグプルとは、NFTプロジェクトで多くのユーザから資金を集めたのに途中で逃げてしまうNFT詐欺のことです。海外では「ラグ」と呼ばれたりもします

ディスコードやTwitterアカウントなどは、ラグプル直後に削除されたり鍵アカウントになったりして連絡が取れなくなります

ラグプルを事前に察知するのは、難しい場合が多いですが下記のような場合は注意が必要です

  • ファウンダーが誰なのか不明
  • イラストレーターが誰なのか不明
  • 運営メンバーのツイッターアカウントも不明
  • お金を配るようなユーティリティをちらつかせている

▼ 2022年のラグプル例

ギアバース

リスト

リストとは販売することです

『NFTをリストした』とは、NFTに価格を付けて販売を開始したことを意味します

売れていなくても販売開始すれば、リストしたという使い方をします

リビール(Reveal)

Revealとは『公開する』という意味

リビールといえば、NFT購入時には同じ画像(プロジェクトによっては数種類)ですが特定のタイミングで個別のNFT画像に切り替わるということです

『どんなNFT画像かわからない』というところに楽しさやワクワク感があります

NFTがリビールされるタイミング

NFTがリビールされるタイミングは、NFT発行者が決めることができます

  1. NFT購入と同時に公開
  2. 指定した日時
  3. 特定の条件をクリアした時など

リビールは、特定条件や時間で自動的にリビールされるケースや、指定されたサイトにアクセスしてリビールさせる方法などがあります

NFTがリビールされるツイート

リビールして入手したNFTは、自分の欲しかったNFTのイメージではない場合もあるでしょう。なのでアート系のNFTではなく特定のプロジェクトで発動させるケースが多いです

リビール前とリビール後のフロア価格

リビールNFTの場合、一般的にリビール前の方がフロア価格が高くなる傾向があります。要は、『どんなNFTかわからない状態』の方が期待値が高くなるためです

投資目的で買っていた場合は、リビール前にOpen Seaなどで売りに出してしまう人もいます

リビール後は、様々なNFTが明らかになりレアそうなNFTや、ハズレ感のあるNFTだった場合などが目に見えてくるので期待感→実価格となり、フロア価格は低く落ち着いてくる傾向となります

ローンチ

ローンチは一般的に、商品やサービスの開始を指します

『NFTをローンチする』とは、販売開始するという意味でとらえておきましょう